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『崖の上のポニョ』 観ました☆★

宮崎アニメは大好きですから、やっぱり映画館に行かなくちゃ、と思い、一週間に2度も映画館に通うという珍しいことをしちゃいました。
『崖の上のポニョ』
ネットの評を読んでも、賛否両論あるようですが、私は大変素晴らしい作品だと思いました。
もう一回、映画館に行きたいくらいです。


ちょっと長くなりますが、思ったことを書いておきます。
視点があっちこっちへ移動して、読みにくいとは思いますが。



「好き」という思いの強さは、大人になるにつれ、だんだんと減っていてしまうように思います。
ポニョはとても小さな女の子なので、多くの子どもがそうであるように、「好き」という感情を最優先させた言動をとります。
「ハムが好き」、「宗介が好き」だったりすることに、深い理由はありません。
ただ、「好き」。
理由は必要ないんです。

大人になると、「単純に好き」という思いだけで動くことが非常に難しくなります。
「好き」で始めたはずの仕事や趣味なのに、人と比べられたり、小さな挫折を経験したりしていくうちに、「好き」という思いから離れて(離されて)いってしまう。
結婚生活なんかも、「好き」だから結婚したはずなのに、だんだんとそれがわからなくなってしまうことで、不仲になってしまうのだと思うんです。
人間は感情的な生き物だけど、その感情を長続きさせるのは結構難しい。
知識や経験や情報に流されちゃうんです。

ポニョ、宗介ーー、好きーー」という思いに一片の疑いもなく、それだけを胸に大荒れの海の上を駆け抜けるポニョは終始笑顔で、力強いエネルギーに満ち溢れています。

大切なのは「好き」だという思い。
5歳の子どものように、好きっていう感覚に自信を持って前に進めば、魔法だって使えるくらいのパワーがでるんです、きっと。




この作品では、「お母さん」「お父さん」の存在が、とても大きく描かれています。

宗介の母・リサと、ポニョの母でもあり海なる母でもあるグランマンマーレ。
どちらも子どもを非常に愛していますが、その愛を押し付けすぎることがない。
子どもを、一人の人間、ひとつの存在として捕らえているからこそ、子ども選択を尊重することができる。

リサは、子どもの世界を受け止めるのが非常に上手です。
ポニョの存在や、宗介とポニョの関係は、大人にとっては奇怪なものですが、リサは「冷静に」受け止めるのです。
ポニョや宗介のわがままさ、自由さは、リサとグランマンマーレの深い愛の中にあってこそのものだ、という感じも、とてもいいです。
リサが「宗介の母」としてだけでなく、「仕事を持つ女性」でもあり「耕一の妻」でもある姿が描かれているところにも、好感を覚えます。
(そうそう、女の人生って、ひとつじゃないのよ。笑)
リサが一人の人間として、しっかりと生きているからこそ、宗介も自分の足で立つことが出来ているのでしょうね。

最後、グランマンマーレは、リサを頼り、お礼を述べるのですが、これは、全ての母親、父親に対する感謝の言葉であり、応援メッセージともとれます。


宗介の父・耕一とポニョの父・フジモトは、遠くから愛情を注ぐ存在です。
特に、フジモトが好きですねぇ。
あれこれ心配し、つぶやく男ですが、妻(?)であるグランマンマーレを尊敬し、彼女の一言で、自分の考えを変えてしまう。
「あの人に会うと思うと緊張する」なんて、かわいいです、目のくぼんだ科学者のくせに。




あ、忘れちゃいけないのが宗介。
私ね、宮崎作品の男の子がとっても好きなんです。
未来少年コナンも、ナウシカのアスベルも、ラピュタのパズーも、もののけ姫のアシタカも、ほとんど一瞬見たくらいで彼女に恋をし、彼女を守ろうと誓います。
宗介も、この流れはしっかり継いでで、見た瞬間から「ポニョを守る」と決めます。
「男は浮気するもの」って言う人多いけど、私は、宮崎作品に出てくる男の子像を信じたいな。




それから、音楽がひっじょーに良かった。
「ポニョの歌」のテーマが、美しく繰り返され、耳から離れません。
全体的には、「ワーグナー的音楽」なんですって。
私にはよくわからなかったけど、ワーグナー狂の夫によると、ポニョが海の上を駆けるシーンで流れている曲がまさにワーグナー的で、普通は、不安や脅威を表す時に使用される音楽。
あの時、街の人たちは津波の恐怖に曝されていたのだから、あの音楽はピッタリだけど、ポニョは笑顔で走り続けているわけで、「楽しいシーンでああいう音楽を使うとは!」と繰り返し言っていました。

「ポーニョ、ポニョ、ポニョ」の歌はもちろんのこと、映画の冒頭に流れるクラシック調の歌も良かったなぁ。




海水面の上昇、エチゼンクラゲの大発生といった環境問題、老人介護、加速する核家族化、女性の生き方の多様化など、家族関係や個人の生き方の問題・・・

いろいろな社会問題が含まれている作品ですが、描かれている世界は圧倒的に明るく美しいんです
暗いもの、悪いものが一切出てこない。
なるほど、宮崎監督の言う通り、「神経症と不安の時代に立ち向かおうというもの」なんだろうなと思いました。




最後に・・・

宮崎作品の素晴らしさは、年齢や立場によって、作品に対するイメージが変わってくるところにもあると思います。
私、ついこの前のテレビ放送を見るまで、「となりのトトロ」ってあんまり好きじゃなかったんです。
きっと初めて「トトロ」を観たのは二十歳前後で、さつきやメイに感情移入できるほど子どもではなかったし、客観的に観られるほど大人でもなかったからだと思うんです。

「ハウルの動く城」も、今のところあまり好きではありません。
でもうちの母は、「初めて面白いと思った宮崎作品だ」と言っていました。
主人公の女の子がお婆さんになったり若い姿で登場したりするところが、50代後半の心に響くのですって。

「ポニョ」はね、たぶん10年前の私には響かなかったと思うんです。
だから今、あんまり「ポニョ」が良いと思えなくても、またいつか、「ポニョ」を観て欲しいな。。



まだ観てない方。
ぜひ、映画館で!!!
公式サイトの解説も、とても参考になります☆
『崖の上のポニョ』公式サイトはこちらから


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Comment

さすけどん

うんうん。
映画や本との出会いって、タイミングがあるよね。
何年経っても変わらず好きなものもあるけど
食わず嫌いだったものが、実はすごく自分に合ってたって事も
意外と多かったりするもんね。

残念ながらポニョはまだ観てないの。
でも宮崎作品はこれまで全てチェックしているので
いずれ観たいなって思ってます♪
個人的にはね、魔女の宅急便が一番好き。
落ち込んだ後、浮上する為に欠かせないアイテムです。(笑)

そら豆

私も大好きです。宮崎作品。
初めて見たのは、21歳のころ。
新宿歌舞伎町で初めて見たのが、天空の城ラピュタでした。

だからかな。ラピュタが一番好きかも。


最後に映画館で観たのは、もののけ姫。
以降はDVD発売まで待って、自宅で観ています。

本当は、映画館に行きたいんだけどな~
  • URL
  • 2008/08/18 17:04

grazie

あまり縁が無いですが、唯一知っているのは、ルパン三世カリオストロの城です。

この作品、実はメッチャファンなんですよ。

だから、他の宮崎作品も観ると気に入るかも知れませんね。
  • URL
  • 2008/08/18 20:25
  • Edit

としちゃん

shiollyさんの言うとおり、見るときの年代によって、心に響く作品と、なかなかすんなり受け取れない作品があるのでしょうね。
私自身は娘がいるので、女の子が主人公の作品が好きだったの。トトロとか、魔女の宅急便とかね。
ポニョは、5歳の男の子が主人公という設定なので、なかなか共感できる部分が少なかったけれど、男の孫でも生まれたら、また違うかもね。
海の女王(?)が素敵だったな。
  • URL
  • 2008/08/19 09:02
  • Edit

shiolly

私はね、魔女の宅急便がいいって思えるようになったのも、最近なんだー。
おそらく、仕事ってものに対する理解が浅かったからなんだと思うのだけど。

私は、圧倒的にナウシカ好きなの。
いつかメーヴェに乗って空を飛ぶぞって、今も思ってる。

shiolly

ラピュタもいいですよね。
飛行石、欲しいです。

私はナウシカ派です。
カビの培養してる頃は、自分はナウシカだって信じてました。笑

ポニョのDVDは、私も買おうかなと思ってます。

shiolly

カリオストロ好きだと、いまの宮崎作品は厳しいかもしれません。
とりあえず、天空の城ラピュタをオススメしておきます。

shiolly

私は、トトロも魔女の宅急便も、つい最近まであまり興味が沸かない作品でした。
いいお話だなぁとは思うのですが、共感するって感じではなかったのです。
感覚って、年とともにかわるんだなぁって思いました。

ポニョに関しては、いろいろな深読みがされています。
あんまり深読みがすぎると、キライになっちゃいそうなので、私は今の気持ちのままで止めておこうかなと思ってます。
グランマンマーレは、実写でも天海さんにしか出来ない役って感じでしたね。
美しすぎです。

さやか

お久しぶりです!さやかです。
私もあすかと母と一緒にポニョ観に行きました。なぜか、最初から最後まで涙が止まらなかった。別に泣かせるストーリーでも何でもないのに、不思議なくらい私の琴線に触れてきました。素晴らしい作品だと思いました。あまりに気に入ってその後ももう一度映画館に観にいってしまいました^^

Shiollyさんの感想、すごく「なるほど」と思いました。あの映画って、色々なメッセージがこめられているのに、決して説教くさくも押し付けがましくもなく、ただただ素晴らしいイマジネーションの世界に、美しく明るく自然に描かれてますよね。だからこそこんなに余計に心に響いてくるんだろうな・・と思います。
  • URL
  • 2008/08/21 10:38
  • Edit

shiolly

キャーー☆久しぶり。
元気そうでなによりよ。

私も最初から最後まで涙涙でした。
なぜか、心の奥に響くんだよねー。
自分でもびっくりしちゃったよ。

ってゆうか、さやかさん!
2度も観たなら感想書いてくださいな(もちろん、時間のあるときに)。
私は、さやかちゃんの分析と文章の大ファンなので。

某SNSでされてる分析もおもしろいよ。
めちゃ深読みしてる人たちの感想も面白いし、まったく面白くないという人の意見も面白いの。

booshino

ポニョ!!観たいです^^
最近の作品とは違うっぽいので
ちょっと期待◎なんですよね♪
ただおちびが映画館ちょっとムリかも^^;
DVD待ちです。

最近の宮崎アニメはちょっと
病的っていうか環境問題とかに走りすぎてて
(前はもっとさりげない感じでしたよね)
疲れちゃう(-公-)

トトロ!分かる!!初めて観た時は
はぁ!?って感じでしたが
今は大好きな作品の1つです^^
1番好きなのは「紅の豚」。「カリオストロの城」も大好きです。
アルプスの少女ハイジも捨てがたい・・・(TVだけどね)


  • URL
  • 2008/08/24 11:39

shiolly

ぜひ観てください!!
そうそう、いろんなことがさりげないんです。
でも確実にメッセージとして入っているの。
じんわりじっくり、心に沁みてきますよ。

「紅の豚」は、私にはまだ早いって思ったまま。
もうだいぶ時間が経ったから、そろそろ観てみようかな。
トトロは、号泣作品になりましたw

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プロフィール

shiolly

Author:shiolly
2004年、東京都の多摩地区から京都市に転居。
夫と猫(小染ちゃん)との3人生活を楽しんでいます。

ピアノとカメラと、シール作りが趣味です。

2008年4月から、写真教室に通っています。
ピアノはかれこれ30年は弾いているなぁ…。

カレンダ


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