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梅の季節

  • 2008/02/19 12:02
  • Category:
何度かこのブログに登場している私の祖父は、2月生まれで、「毎木(つねき)」という名前です。
2月に咲く花である「梅」と言う字を「木」と「毎」に分け、ひっくり返して「毎木」と付けられたのだそうです。

2月生まれの毎木おじいちゃんは、この2月に天に帰りました。

私がこんなに大きくなるまで生きてくれていたおじいちゃんなので、思い出は語りつくせないけれど、
今は、祖父が軍人であったと言うことが、一番の思い出のような気がします。

陸士であった祖父は、寡黙で、戦争の話は一切しませんでした。
けれどこの一年で、2度、まったく同じセリフを聞く機会がありました。
それは、「戦争には、善も悪もない」ということです。

(「戦争だけはしてはいけない」というセリフの後に、言っていました。)

私は、第2次世界大戦についてしっかりと勉強したことがあるわけではないので、きちんとしたことは言えないけれど、
祖父たちは、「国のため、家族のため」に戦っていて、当時はそれが最も正しいこととされていたのに、
戦後は、軍人は罪人のように扱われ、長い不遇の時代を過ごしたのだと思います。
「日本だけが悪かった」というような戦後教育に対しても、忸怩たる思いもあったのでしょう。




さて、祖父の葬儀には、仕官学校時代の同期生と言う方が何人もいらして下さいました。
(祖父も、あちこちの同期生の葬儀に、出かけていました。)
ある方はハーモニカを持参し、「君との思い出の曲だ」と祖父に語りかけながら、演奏後、声を上げて泣いてくださいました。
またある方は、軍人時代の祖父の写真を見ながら、「この作戦には、私も参加していたのですよ」と、目をきらきらさせながらお話しくださいました。

皆さん、60年以上前、ほんの短い間を過ごしただけの間柄なのに、あまりの繋がりの深さに、心が奮えました。
命を預けあった友の間にあるもの大きさを、ほんの少しだけ、感じることができたのだと思っています。




以前の記事でも、祖父の言葉について詳しく書いています。→


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Comment

grazie

苦楽を共にする。それも命がけで・・・

正しく戦友という言葉にふさわしい。

俺の相方は、20歳寸前にピアニストになりたい夢を抱きながらこの世を去りました。

今から思えば、単なる恋人ではなく戦友でした。

だから、26年経った今も一時も忘れることが出来ません。

良い意味でも悪い意味でも・・・
  • URL
  • 2008/02/19 13:59
  • Edit

Omi

素敵な思い出をいっぱい残していってくださったお祖父さま。
その面影や、心意気がいっぱい詰まったバトンを、
今度はShiollyさんが引き継いでいくんですね。
お祖父さまのことを、今はいっぱい思ってお過ごしください。
  • URL
  • 2008/02/19 18:46
  • Edit

frusic

父方のおじいちゃんは、満鉄でした。満州鉄道に勤務していました。
引き上げのことや当時のことも一切話してくれませんでした。
母方のおじいちゃんは、体が弱く、母が小学生の頃亡くなっています。
叔父は、特攻隊に志願していましたが終戦となり今も生きています。

戦争に善も悪もないと思います。

ただ、二度と繰り返してはいけないと思います。
  • URL
  • 2008/02/19 19:10
  • Edit

ぜんじろう

うちのおじいちゃんは、、満州事変前後に韓国、中国を工兵として従軍し、途中肩に銃弾を受けて、長く現地で入院生活の後、無事帰国できた傷痍軍人さんでした。3年前の11月に往生したのですが、お葬式のとき、県の傷痍軍人会の人が、その会の旗を持って、参列されていました。その時点で既に会員もかなり少なくなっていたそうですが、会員が亡くなるたびにこの旗を持って集まるんだそうです。
話し好きなおじいちゃんで、戦争の話は散々聞かされたけど、自分には貴重な財産だと思ってます。
私も、旗を持った人に会った時は、泣きましたね。何か我々の世代とは違う結束みたいなのを感じ、うらやましく思ったものです。

ついでのちょうど昨日再読を終えたのが、宮部みゆきの”蒲生邸事件”。平成の世の高校生が2.26事件の真っ最中の昭和11年にタイムスリップするというSF小説なのですが、おそらく今のShiollyちゃんにはタイムリーな内容だと思います。もし未読であれば是非!
  • URL
  • 2008/02/19 19:24

どつぼ

うちの祖父は一昨年亡くなりましたが、戦争経験について色々聞いておけば良かったと後悔してます。
良い悪いはべつとして貴重な体験ですよね。

shiolly

grazieさんにとってその女性は、とても繋がりの強い方だったのですね。
私にはそういう経験はないので、よくわからないけど、そういう強い思いも、存在するのだなぁ。

shiolly

祖父は、ほんとうにかっこいい人でした。
強くて優しくて。
「私が出会った男性の中で、ダントツにかっこいい」と言ったら、夫が「誰か忘れてない?」と不貞腐れてましたが。笑

お葬式も終わって日が経つと、気持ちも落ち着きますね。
祖母や母にも、あったかい時間がはやく訪れて欲しいです。

shiolly

話してくれるにしても、話してくれないにしても、私たち世代に強烈な印象を与えてくれていますよね。
こういう方たちが、一人もいなくなってしまう時はそう遠くないわけで、
「戦争に善悪はない」「戦争をしてはいけない」という思いは、しっかり受け取って伝えていかなくちゃいけないのだなぁと思います。

shiolly

傷痍軍人さんたちには、また特別の、苦しみや仲間意識のようなものがあるのでしょうね。

こういった結束は、うらやましくもあり、悲しくもあるような気がします。
結局死ぬまで、戦争というものから逃れられなかったってことでしょう?
私は、なるべくなら、そんな経験したくないな・・・。

昭和11年にタイムスリップだなんて、興味深いですね。
本屋さんで、探してみます!

shiolly

やはり、聞きたかったですよねー。
聞かずともわかるものもあるけれど、聞いてみたかったな・・・。
貴重な体験をした人が身近にいると、それだけでこちらの意識も高くなれますよね。
今の気持ちを、この先も忘れないようにしたいです。

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  • 2008/02/25 21:03

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プロフィール

shiolly

Author:shiolly
2004年、東京都の多摩地区から京都市に転居。
夫と猫(小染ちゃん)との3人生活を楽しんでいます。

ピアノとカメラと、シール作りが趣味です。

2008年4月から、写真教室に通っています。
ピアノはかれこれ30年は弾いているなぁ…。

カレンダ


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